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相続・遺言・離婚・借金問題を解決する熊本の「弁護士法人ときわ法律事務所」

相続・遺言・離婚・借金問題を解決する熊本の「弁護士法人ときわ法律事務所」

2020年04月14日 今日のお仕事

離婚のご相談をお受けする際,「配偶者はとても頭がいいし,なんでもよく知っているので,私ではとても太刀打ちできません」,「配偶者から暴言を吐かれることがよくあるけれど,それは私の頭が悪くて,配偶者に言われたことがきちんとできないせいだから,私が悪いんです」といったお話を伺うことがよくあります。
「夫として,妻として至らない」自分が離婚を言い出すことも,弁護士に相談や依頼をすることも「とんでもないこと」と思われていて,それでもどうしても耐えきれずにご相談に至ったというケースが多いです。
とても委縮されていて,「私は馬鹿だ」「私は駄目な人間だ」と思い込まれています。

でも,実際には,ご相談をお受けしていても,ご依頼をお受けして一緒に事件処理を進めていても,事務処理能力やコミュニケーション能力が高く,気配りやきめ細やかな気遣いをされる,素敵な方ばかりです。
別居をし,「お前は馬鹿だ」と言われ続ける日常から脱することで,どんどんと生き生きとされてもいきます。
意見が対立した際は「相手の言い分も聞こう」と考え,「私の言い分が100%正しいということもないはずだ」,「折り合える点を探そう。そのために必要ならば,我を張らず折れることも必要だ」と考えるタイプの方が,多いようにも思います。「そういうところが,モラハラ加害者に付け込まれる」と言われるかもしれませんが,悪いのは付け込む側であって,なるべく公正であろう,相手の言い分も受け入れようと考える方が悪いのではありません。

「モラルハラスメント」は,「問題の言動」に至るまでの経緯や具体的な状況も含めて説明をしないと,それが「配偶者の人格を否定するような加害行為」だということを,第三者に理解してもらえないことも多々あります。通常は家庭内という密室で起こるので,証言してくれる第三者もいませんし,DVとは違って目に見える跡は残らないので,ご本人のお話以外に証拠となるものもありません。そのため,「証拠もないし,配偶者はとても外面がいいので,配偶者の話を聞いたらみんな配偶者の味方になってしまう。私の言い分は誰にも信じてもらえない」と言われることもよくあります。
でも,「ご本人の話す内容」も,証拠の一つです。「日々の出来事を記録していた日記」などは,何か月,何年もにわたる出来事を後になって全て「でっちあげる」などということは通常難しいという点からも,書かれている内容の信ぴょう性は高いと考えられます。日記をつけていなくても,今から思い出して,「いつごろ,こういった状況で,こんなことをされた・言われた」というものを書き出していってもよいでしょう。
ひどいことを言われる際,大声を出される,罵声を浴びせられるといった場合は,録音をすることを考えてみてもよいと思います。実際,「些細なことをきっかけに大声で延々と配偶者を罵る」電話での会話を録音することができ,これを離婚調停で聞いてもらった結果,風向きが大きく変わった…ということもありました。

精神的にとても辛い思いをしたので,なるべく忘れるようにしてきた,だから具体的なことを思い出そうとしても思い出せないという方も,いらっしゃいます。
「ひどいことをされた」証拠がなかったとしても,「もう耐えられない」と思われるのであれば,家を出る自由はあります。すぐには離婚が成立しない可能性もありますが,モラルハラスメントをする配偶者から離れることで,自分を取り戻し,前向きになれるかもしれません。

私たち弁護士から,「あなたは離婚すべき」というように,ご本人の進むべき道を決めることはしませんし,できませんが,大きな決断をされるにあたり,様々な可能性をお伝えしたり,お手伝いをすることはできます。
市や県の女性相談窓口でも,弁護士でも,思い当たるところ,相談しやすいと感じるところに,まずはご相談をしていただければと思います。

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監修

弁護士髙木 紀子(たかぎ のりこ)

熊本県弁護士会所属 56期

依頼された事件を単に処理するだけではなく、依頼してくださる「あなた」の幸せを実現します! 「トラブル」の相手はご本人にとって非常に身近な人です。家族・親族が相手となると,どうしても「気持ち」に関わるところが前面に出てきます。でも,こういったお気持ちに関することを無視してしまうと,ご自身がどうしたいか,どんな形になれば「解決した」,「安心した」と言えるのかも見えず,法律上の問題を解決することもできなくなってしまいます。「この人になら,自分の気持ちを話してもいいかな」,「この人になら,『こうして欲しい』,『そのやり方はちょっと違うような気がする』と遠慮なく言えそうだな」,「わからないことがあっても,遠慮せず質問ができそうだな」と感じていただき,問題を解決する「心強い味方」になることができればと思っています。

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