2019年05月02日 離婚問題
Xさん(男性)は、20年ほど前にYさんと結婚し、3人の子供が生まれました。
Yさんはもともと精神疾患を抱えていましたが、結婚後にその症状が重くなり、入退院を繰り返すようになりました。Xさんは、転職をし、両親の助けも得ながら、仕事と育児の両立に励みました。
一番下の子供が高校に入学したことを機に、XさんはYさんに離婚を求めましたが、Yさんは「今後の生活が不安」といった気持ちもあったようで、応じることはありませんでした。
Xさんは離婚調停を申し立てましたが、Yさんはやはり離婚を拒み、訴訟になりました。訴訟提起から1年半ほどかかりましたが、最終的にはYさんとの間で和解が成立し、子供たちの親権者はいずれもXさん、XさんからYさんには解決金としてある程度まとまったお金を支払うという内容で和解が成立し、離婚に至ることができました。
(振り返りの雑感)
お父さんが親権者になることは「難しい」ケースが多いのですが、この件では、子供たちが小さいころからXさんが主たる監護者(主に子育てをする人)であったため、親権についてはあまり問題になりませんでした。子供が15歳以上である場合、「親権者は父親と母親のどちらがよいか」を直接確認する必要があります。そのため、お子さん方とも直接会って話をしましたが、全員が「お父さんと一緒に暮らしたい」と希望しました。
また、Yさんは長く患っていたため、働くことはできず、家事や育児も難しい状態でした。そのため、結婚後にできた財産はXさんがほぼ一人で築いたものと言え、Yさんの貢献は殆どありません。ただ、Yさんが離婚を拒む理由の一つが「今後の生活不安」だったため、こちらから「離婚を受け入れるならば、ある程度のお金を支払う」と提案しました。3人の子供たちの学費をこれから支払っていく必要があるため、「財産の半分を渡す」とまでは言えず、金額調整に時間を要しましたが、折り合いをつけることができました。
Yさんはもともと精神疾患を抱えていましたが、結婚後にその症状が重くなり、入退院を繰り返すようになりました。Xさんは、転職をし、両親の助けも得ながら、仕事と育児の両立に励みました。
一番下の子供が高校に入学したことを機に、XさんはYさんに離婚を求めましたが、Yさんは「今後の生活が不安」といった気持ちもあったようで、応じることはありませんでした。
Xさんは離婚調停を申し立てましたが、Yさんはやはり離婚を拒み、訴訟になりました。訴訟提起から1年半ほどかかりましたが、最終的にはYさんとの間で和解が成立し、子供たちの親権者はいずれもXさん、XさんからYさんには解決金としてある程度まとまったお金を支払うという内容で和解が成立し、離婚に至ることができました。
(振り返りの雑感)
お父さんが親権者になることは「難しい」ケースが多いのですが、この件では、子供たちが小さいころからXさんが主たる監護者(主に子育てをする人)であったため、親権についてはあまり問題になりませんでした。子供が15歳以上である場合、「親権者は父親と母親のどちらがよいか」を直接確認する必要があります。そのため、お子さん方とも直接会って話をしましたが、全員が「お父さんと一緒に暮らしたい」と希望しました。
また、Yさんは長く患っていたため、働くことはできず、家事や育児も難しい状態でした。そのため、結婚後にできた財産はXさんがほぼ一人で築いたものと言え、Yさんの貢献は殆どありません。ただ、Yさんが離婚を拒む理由の一つが「今後の生活不安」だったため、こちらから「離婚を受け入れるならば、ある程度のお金を支払う」と提案しました。3人の子供たちの学費をこれから支払っていく必要があるため、「財産の半分を渡す」とまでは言えず、金額調整に時間を要しましたが、折り合いをつけることができました。