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相続・遺言・離婚・借金問題を解決する熊本の「弁護士法人ときわ法律事務所」

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2019年04月18日 離婚問題

Xさん(女性)は、30年ほど前にYさんと結婚し、2人の子供が生まれました。結婚当初から、Yさんの実家でYさんのご両親と同居です。Xさんは、Yさんの暴言や、Yさんの妹が頻繁にやって来てXさんの悪口を言うことに悩まされてきました。
いつもXさんの味方をしてくれた義父が亡くなったこと、子供たちもそれぞれ独り立ちしたことで、Xさんは離婚を決意しました。しかし、Yさんに「離婚したい」と言うと、Yさんは「離婚は構わないが、身一つで出て行け」と言いました。
Xさんには持病もあり、自分の収入だけでは、生活していくことが困難です。「きちんと財産分与と年金分割をしてもらいたい」と思い、弁護士に依頼して離婚調停を申し立てることにしました。
Yさんには退職金があるはずですが、調停では「ない」と言ったり、預金を隠そうとしたり、年金分割についても「0.5の割合では応じられない。0.3であれば行ってもいい」と言うなどしたため、調停は長引きました。
しかし、最終的には、退職金や預金を半分に分け、年金分割も0.5の割合で行う内容で、調停を成立させることができました。
 
(振り返りの雑感)
年金分割は、あまり争う余地がありません。そのため、Yさんが「年金分割の割合は0.3。それ以上は絶対に受け入れない」と言い出した時は「では訴訟にしましょう」と返しました。裁判所の判断を仰げば、「年金分割の割合は0.5」となることは間違いないと考えたからです。
ただ、Xさんは、病気を抱えていたこともあり、「裁判所で調停をする」というだけでも精神的な負担が大きく、かなり参っていました。「訴訟はできればしたくない」というご希望だったため、調停を打ち切ることはせずに話し合いを進めました。幸い、Xさんの手元にあった手がかりから、Yさんの隠していた財産を発見することもできましたし、Yさんも年金分割については折れて(おそらく裁判所から「争っても最終的には0.5になりますよ」という説得があったものと思われます)、訴訟はせず、財産も確保して離婚することができました。
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